100歳まで歩ききるための関節を守る正しい歩き方

【もも裏歩き】誕生秘話

ウォーキング 誕生秘話

膝の痛みを何とかしたいから始まった

今年で治療家として、26年目になります。

早くも44歳。3月で45歳。4月からは、治療歴27年目に入ります。

患者さんの中でも、【膝の痛み】で来院される方は、とても多いのが現実です。

私には、膝の矯正技術があります。

他の誰もどこでもやっていないオリジナルの膝の矯正法です。

こちらのサイトで整体技術を売っているくらい自信のある技術です。
https://kcstechnique.net/technique_category/knee/
膝のズレを矯正するのです。

下半身の使い方で、膝は様々な方向に歪みます。

膝がズレたままで荷重が掛かるという事は、

で受ける体重をで受ける事 】になってしまうのです。

変形に関する疑問は、こちらのYou Tubeも参考にして下さい。

いくら治しても、治療の効果が長続きしなくなる

膝の痛みをとる事には、他の治療家より優れているという自信もありました。毎回の治療後、その場は痛みが半減し、調子良く帰って行く患者さんは、沢山いました。

しかし、2週間後、1週間後に来院された時には、ほとんど戻ってしまっているのです。

「何日間、調子良かったのが続きましたか?」と聞くと、最初のうちは、「5日間位大丈夫でした。」と答えていたのですが、それが何年も経つと「2日間位でした。」となってしまったのです。

同じ治療していても、その場の痛みは取れても、良い状態が長続きしなくなっているのです。

 

筋力が衰えて来ているのです。

関節の可動域が減少しているのです。

膝の変形が進んでいるのです。

 

膝に良い筋トレやストレッチを指導してもダメだった

膝にズレのない良い関節の位置を維持する為に、自分でできる筋トレや、ストレッチ指導もやって来ました。指導通りにやってくれる人はまだ維持できますが、それよりもやらない人が大多数を占めるのです。

どんなに指導しても、筋トレやストレッチでは、意味がないのです。やらないのですから。

その上で、私が考えたことは、

日常で、必ずやる事で、1番欲しい筋肉が付く動作は何なのか?

 

20年以上、人の身体に携わり、12万に以上の人を診て、悩み、考え抜いた結果、

本当に関節を老化を予防し、維持するために必要なことは、

【正しく歩くこと】 という結論に達したのです。

 

・日常で、必ずしなければならない事。

・そうでありながら、いつでもどこでも出来ること。

・筋肉も付けつつ、関節の柔軟性も出せること。

【正しく歩く事】これしかないのだと、確信しました。
職業柄、どこの筋肉をどう使えば、関節が守られて、痛みの出ない体になるのかはわかっていました。また、どこの関節がどういう風に動かなくなって、使わなければならない筋肉が落ちていくのかもわかっていました。

まず、自分の歩き方を意識し、分析する

私は、腰痛もない、姿勢も良い、そして、膝も痛くない。
まぁ、姿勢は、昔から患者さんに指導しているので、自分が良くて当たり前なのですか・・・
お尻の筋肉も発達しているし、もも裏の筋肉も、ふくらはぎも発達している。しかも、仕事以外これといった運動は、たまの休日のゴルフ位なもの。そのゴルフさえ最近では遠ざかっている。
これといった運動もしていないのに、衰えていないのです。
つまり、ヒントは自分の体にあると思いました。

なぜ私がこんなにも正しい姿勢に詳しいのかをお伝えしたいと思います。

それは、28歳位のときだったでしょうか、業界紙のセミナー広告の中に、「腸揉み」のセミナーがあったのです。その先生は奈良の人で、東京で場所を借りて行こなっているセミナーでした。
その頃は、今思い返せば、未熟にも関わらず、揉みの技術も十分、矯正の技術も十分、それにプラスして、内臓も治せたらいいかなぁ~みたいに勘違いしていました。
その勘違いがこのセミナーに行くきっかけとなったのです。
セミナーに行き、私は衝撃を受けました。
腸の施術を教えるセミナーの先生の言うことは、私が思っていた正しい姿勢の理論とは、全くかけ離れた違う理論を言ってきたのです。28歳ですから、上京して、分院長を任せられて3年目くらいの時です。
最初、「この先生は何を言っているのだろう?そんなわけないだろう」と思っていましたが、
講義が進むにつれてすべてが理にかなった論理であることが理解でき、今までの正しい姿勢の理論の方が、全然、間違っていることに気付いたのです。
そう、私も28歳位までは、
・腰は反ったほうが良い
・骨盤が後ろに倒れているから、前に矯正すれば良い
・筋肉はどの場所であれ、付けた方が良い
・背すじを伸ばしたほうが良い
・膝は大腿四頭筋を鍛えれば良い
・腹筋は付けるに越したことがない
そんな風に考えていたのです。しかし、全て真逆だったのです。そして、先生の理由付けも完璧でした。否定するところが見つからなかったのです。
まさに、信頼せざる負えない先生に会ってしまったのです。
私の姿勢理論を一変させた 櫻井寛先生
私自身もまた、姿勢が悪いことにも気付かされました。
それと同時に違うことも思いました。
私は、今まですべての患者さんに間違った姿勢を指導し、
間違った姿勢を作り上げようと治療をしてきたのでは???
体の根本も知らずに治療してきたことに、自分の恐ろしさを感じたのです。
そこから、まず自分の姿勢を毎日毎日作り直しました。まだ若く、背骨も柔らかくほんの2,3ヶ月で癖になっていきました。
その時に覚えた「下垂した腸を上げる」腸の施術も素晴らしいものでしたが、それらをキープさせるための、先生の姿勢理論に出会えたことが、今の自分を作っているのだと思います。
このような感じで、私は正しい姿勢に詳しくなったのです。それからかれこれ14年。自分で実践して、患者さんに指導もして、のちに、歩き方に発展していくのです。
そして、話は戻ります。

正しく歩くために大事な筋肉を限定する

自分がどこの筋肉をどのように動かしているのかを分析しました。
分析結果、私は、仕事で患者さんを揉む度に、腕や手だけではなく、足の筋肉をたくさん使っていることが、わかりました。
特に使っている所は、もも裏の筋肉と、足首の筋肉(背伸びする筋肉)である事が分かったのです。
更に、歩く時にどこを主体に使っているかも分析しました。
「なんだ、簡単じゃない!」そう思いました。
早速、膝の悪い患者さんを中心に、正しい歩き方を【言葉で説明】し、指導しました。
しかしながら、言葉の指導が、私を「歩き方の研究」へと真剣に向かわせることになって行くのです。

 

私は、患者さんに【言葉で説明】しました。

「ここの筋肉と、ここの筋肉を使い、強く早く歩いて下さい。その時に姿勢は、ここを引いて、ここを出すようにして下さい。 」

全く分からないのです。理解不能みたいな顔をされます。
だから私は、「ちょっと歩いて見て下さい」と言って、院内を歩かせました。「だから、そうじゃなくて、ここをこう使うんです。」
ちょっと手を添えて、使う筋肉を指示したりもしましたが、全く力が入っていません。
「そこじゃなくて、こっちを使うんです。それだと逆じゃないですか!」
教える私が、少し苛立ちを感じるほど、全く出来ないのです。
ここまで出来ないとは・・・
初めて知ったのです。膝の痛い人は、本当に筋肉の使い方を忘れてしまっている事を。
使おうと考えて動かしたところで、少しも筋肉は反応していないのです。
その訳は、
・姿勢のせいであり、
・重心のせいであり、
・関節が固まっているせいであり、
・筋肉が弱り過ぎのせいでもあるのです。
元をたどれば、使わなければならない筋肉を、使えないから膝が痛くなった、という事です。

【言葉で説明】してもダメだ。

けれども、頭で納得した上で実践しなければ、復習も出来ずに、またその場限りになってしまう。
患者さんにも分かるように、理論と実践の両方を教えなければならない。しかも同時に。
もしも、この理論を確立させて、実践する人が増えれば、膝の痛い人もそれ以上悪化させることなく人生を送れるようになる。
更には、これから膝や腰、股関節や足首が悪くなってしまうだろう人達の予防も出来ることなるだろう。
今までの私の使命として考えていたものは、【手術が必要な人以外を自分の施術で治す】だったのですが、一変したのです。
施術だけではダメだ。施術して体を良くしたところで、維持できなければ、それは、注射や投薬とおなじ。すべて対症療法でしかない。
根本的に骨盤、背骨、各関節、筋肉すべて治したところで、まだ根本ではない。
根本とは、もう二度と悪く戻らない体に作り上げること。
【この歩き方を一般に広め、正しい歩き方を通して、一生涯、動き回れる人々を増やそう】決心したのです。
【そうなれば、介護されて何年も生きる人や、そればかりでなく、介護によって自分の大切な時間を何年も介護される人に費やすことも減る】
【何より、誰の世話にもならずに自分の足で好きな所に行けて、好きな事をやって終焉を迎えられる】
これ以上素晴らしい事はない。

 

院内で初めてのウォーキング教室

思い立ったら即実行ということで、土曜日は、15:30頃にすべて患者さんへの施術が終わるので、院内のベッドをすべてどけて、姿勢ウォーキング教室を開催を始めました。

当時は、「もも裏歩き」とは命名しておらず、「引き歩き」と言って教えていました。今でも、引いて歩いて!とよく言ってますが。

呼吸法、下腹部の締め方、姿勢を重点的にヨガマットを買ってきて、そこに仰向けになって教えたりもしていました。

もちろん、膝の悪い人を主体に呼んでいたのですが、全く関心を示さない人もいます。緊急でも重要でもないと認識されてしまっているのです。

「このままでは、膝が悪化します。」

「歩き方を変えない限り、どんなに私が矯正しても、矯正した良い関節の位置を、普段の生活でキープしてくれなければ、悪化してしまいます。」

「だから姿勢ォーキング教室に是非来て下さい。」と言っても無関心なのです。

そんな人に限って、またこっちの膝が痛くなってきたんだけど、どうして?と聞いてくるのです。

 

もう、話す気にもならないですが、説明します。

 

「前に私が言っていた事が、現実に起こって来ているんです。」

「また変形期が始まっているんです。膝がズレて、悪い位置にいる時間が長いですし、歩き方も姿勢も何も変えていないじゃないですか?」

それでも、歩き方を学ぼうともしない人がいるんです。それからは、そういう人は放って置くことにしました。

2年ほど続けたでしょうか。私の患者さんには、ほぼ教え終わりました。1ヶ月ほどは、皆んな歩き方を気にして、歩く時間も増やし歩いていましたが、いかんせん忘れるんです。

メモって帰っても、紙切れはなくしますし、そのメモも大雑把なもので、見直すこともないのです。忘れることと、もう一つ問題がありました。

それは、距離です。

学ぶにはあまりに近く、手軽すぎて、その価値を軽視して、身に付きづらくさせていると感じました。

誰もが復習も出来て、より多くの人に歩き方を見つめ直し、正しい方法を知ってもらうことができる方法は?

誰もが復習できるように本を書くことに決めたのです。

何ヶ月も掛かりました。とくに、絵が下手な私には、体の図を書くことが非常に苦手で、何度も消しは書きをしながら、とりあえずの図を書きました。

ようやく完成しましたが、どうやって売り込めば良いのかもわかりません。しかし、縁が巡ってきます。

知り合いの知り合いが出版プロデューサーを紹介してくれるということで、会ってみました。その人を仲介すると、出版社の専務に直接届けられるということで、会いに行きました。

内容が良かったようで、トントン拍子に出版が決まり、下手な絵も書いておいて正解だったなぁと思いました。

そして、2018年に出版したのです。

ウォーキング教室も再開しました。もっと広い、しかも畳の施設を探しました。足の指をちゃんと使えるように、裸足でやりたかったのです。

区が運営しているその施設にどうやったら申し込めるのかも調べて、会社が同じ区内にあると、意外と簡単に申し込めることがわかりました。

そして、出版される前の年に、【もも裏歩きウォーキング】と命名して、教室の再開に至ったのです。

先程、距離の問題もお話しましたよね。

実は、既に実績が出ています。

その方は、以前、院内でやっている時にウォーキング教室に来ていた人です。しかし、歩き方は悪く戻っていました。

今回、本を買い、以前とは違い、わざわざ交通機関を利用して行かなければならない、ウォーキング教室にも来てくれました。

すると、どうでしょう。

以前よりも格段に歩き方が良くなり、しかもそれをずっと維持しているのです。やっぱり人って、真剣になるには、ある程度の労力をかけて、参加した方が身になるんだな~と、つくづく思いました。

嬉しく思うのは、何度も本を読み返して、復習してくれていることです。教室で習ってからの方が、本に書いてある意味がわかるとも言ってました。

まぁ、どっちが先でも、身についてくれればそれでいいです。そんな風にして「もも裏歩き」は出来たのでした。おしまい。

※現在は、コロナの関係もあり、マンツーマンの個人レッスンのみ行っております。

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ABOUT US

高木広人
一般社団法人 もも裏歩きウォーキング協会 代表
はじめまして。 【もも裏歩きウォーキング協会】代表の高木広人(タカギ ヒロヒト)と申します。1977年3月10日生まれ 北海道出身 AB型 東京在住 既婚 柔道整復師 整体師 ウォーキングトレーナー  治療歴24年 延べ12万人以上を施術 尊敬する医師の元で整形外科学を140時間以上受講 自らの開発した整体「骨格治療整体」を商標登録 29歳の時に東京都江東区にて、「金の指銀の指」を開業 著書「1日2分もも裏歩きでひざの痛みがたちまち消えた」