テレビや雑誌、健康本で歩き方については数多く報じられて来ました。
闇雲に、ウォーキングしたからと言って、健康でいられるわけではないのです。
世の中で言われている【常識とも思われている当たり前のこと】だって、間違っている場合も数多く存在するのです。それらをちゃんとした理論をもとに全否定していきたいと思います。
意識しなくても踵から着いている
踵から意識して歩く必要なんてありません。意識をすればするほど、次のような連動を引き起こしてしまいます。
踵から歩く=つま先をあげる=足を前に出す=重心が後ろにのる
最高に悪循環の歩き方を作り出してしまうのです。
そもそも、つま先で歩いている人を見かけますか?
かかとは意識しなくても、最初に勝手に着きます。それを無理矢理意識することで、体への弊害がたくさん出てきます。
踵が着く瞬間の衝撃
踵が地面に着く瞬間は、一番無防備な状態です。浮いた足が着地する瞬間なので、足の各筋肉に力が入っていないのです。
歩くという行為は、片足の運動ですから、空中に浮いて何の重みも受けていない状態から、着地の瞬間、全体重が一気にのしかかるのです。両足で立っている時の2倍。それだけでなく、踵には分厚い筋肉も付いていないので、衝撃は骨伝導し、膝、股関節、腰椎へと伝わってしまうのです。
想像して下さい。足を伸ばしたまま高い所から飛び降りた時の衝撃を。
考えただけでも痛いですよね。脳天まで痛みが伝わりそうです。ここまでとは言いませんが、衝撃を与えているという事実は感じてもらえたとお思います。
犬は、踵を着いて歩いていない
この写真をご覧ください。なんて可愛い柴犬でしょう。紹介が遅れましたが、我が家のアイドル豆柴の「すず」です。
犬は、普段からつま先で歩いているのです。
踵を着かないので衝撃は足首が柔軟に動いて吸収しています。それに加えて、四足歩行なので体の重みも分散されています。
二足歩行になってしまった人間は、衝撃を受けやすい体だということを再認識して置かなければなりません。
そうかと言って、つま先で歩いてはいけません。つま先で歩き続ける事により、ふくらはぎに強い疲労が蓄積するばかりでなく、アキレス腱が縮まって伸びなくなってしまいます。
マラソン選手もミッドフット走行になってきている
短距離選手は、動物のように完全につま先で走っています。
あれっ、先ほどつま先で歩いているとアキレス腱が縮まって伸びなくなると言ってなかった?
そう思われた方もいると思います。一般の人と違い、足り終わった後、選手は入念にマッサージやストレッチを行います。それに加え、短距離で走りは、歩く時よりも衝撃が強く、つま先が着地する瞬間は、アキレス腱がすごい力で伸びようとします。伸びようとする腱をふくらはぎの力で縮めます。
つまり、筋肉の最大伸長時に、最大収縮力が加わると、筋肉は柔らかく維持されるのです。イチローがトレーニングに取り入れていた方法と同じです。これが短距離選手がつま先走行であるのに、アキレス腱が縮まってしまわない理由です。
長距離選手は、踵を着いて走っています。もしも、つま先でマラソンしようものなら、ふくらはぎが疲労に耐えきれず、すぐに肉離れを起こすことでしょう。
長距離選手も膝やふくらはぎ、足裏の故障を減らすために、なるべく足裏全体で着地する走り方が主流になりつつあるみたいです。踵着地の衝撃を減らすための走り方です。
踵の衝撃を無くすには?
腰痛、膝痛、股関節痛、足首痛など、体のどこかにトラブルがある人は、かかとからガンガン地面にぶつけて歩く人です。
つま先では歩かない。しかし、踵は付いて当たり前。
何を変えれば踵の衝撃を減らすことができるのでしょう?
その答えは、
正しい姿勢を作るだけで、踵への衝撃は半減します。
足を体より後ろへ運ぶだけで、更に半減します。
要するに、「もも裏歩き」をウォーキングに取り入れることで、踵への衝撃は4分の1になるという事なのです。日頃の歩き方を変えていくだけで、将来、引き起こされるであろう関節の痛み、変形、悩みから自分を守っていくための最高の手段となるのです。
歩く時にかかとからと意識してしまうのは【絶対やめて下さい‼️】
靴下のかかと側が擦り減って薄くなる人、靴下のかかとから穴が開く人、踵が時々痛くなる人、足のスネがはってしまう人などは要注意です。
正しい歩き方や、ウォーキングにおいて大切なことは、【かかとに体重が乗っている時間を、いかに減らす歩き方をするか】が非常に大切になってきます。
こちらの内容は動画でも配信していますので、良かったらどうぞ
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