100歳まで歩ききるための関節を守る正しい歩き方

動きが遅くなるのは歳のせいではない

もも裏歩きウォーキング 動きが遅いのは歳のせいではない 

日常的に

怖いから、次の足を着く。怖いから、安全に。怖いから、ゆっくり。怖いから、手すり。怖いから、早めに杖。怖くなったのは、痛みが出たからに他なりません。

痛み = 恐怖

あの痛みがもう一度出たらどうしよう。大丈夫、そんな怖がりながら行動していれば、その痛みは必ずもう一度やってきます。

そう、大丈夫じゃないんです。非常にヤバいんです。

治療をしていて、既に痛みがないのに、動きが変わらない人がいます。それらの人に共通して言えることは、動きがとろい!ということです。

もう痛くないのに、とろとろ動いているのです。

筋力が衰えていれば、筋肉に太さがないので収縮力が落ちます。そのせいで素早く動けないという人なら、明らかに分かるのですが、そこまで筋力が落ちていないのにも関わらず、とろとろ動いてしまっているのです。

治療するサイドからしてみれば、せっかく痛みが取れて、正常に動かし必要な筋力を戻すチャンスなのに、それじゃまた痛みが戻るに決まっている、くらいに思うのです。

筋肉が固くなる理由については、こちらのYouTubeも参考にしてください。

 

歳だから、早く動けないのか?本当にそうなのか?

ということで、

今回、運動神経(神経伝達速度)と年齢の関わりについて調べて見ました。

驚くべきことがわかりましたよ〜

神経伝達速度(つまり、動こうとしてから、実際に体が動いてくれるまでの時間)について一般的に言われていることは、

・新生児は、成人の約半分

・5~6歳で成人並に

・60歳以降では、約10%低下する

・体温が1度下がると、1.5~2m/秒程遅くなる

だそうです。

しかし、チンパンジーでは、このような減少は、起こらないそうです。

どうしても神経伝達速度が遅い例としては、痴呆症、アルツハイマー、重症筋無力症、ALS、パーキンソンなどの病気です。

神経伝達物質とは?

アセチルコリン、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン、それらの合成酵素ですが、なかでも注目されているのが

「レシチン」と、「コリン」

コリンを摂取すると、神経伝達速度の減少を遅延させる効果もあるとか。豆腐と卵さえ食べていれば、取れているようです。日本人で栄養的に問題がある人はいない感じがします。どうすれば、とろい動きが早くなるか?ここです。

伝達速度は同じという論文もある

歳をとっていくにつれ、体の動きが遅くなると常識的に思われていますが、これも一概には言えないようです。

埼玉県立大学の研究論文で良いのを見つけました。

平均年齢21歳の26人と、病気ではない平均年齢72歳の25人の神経伝達速度を調べた論文です。

なんと、電気刺激装置で実験した結果、若年者と高齢者では、なんら変わりはなかったのです。

どういうことかと言いますと、

脳から出た動けという司令は、若者と同じ速度で到達し、筋肉は動いたということなのです。

被験者数が少ないので、必ずしも正確であるとは言えませんが、歳のせいで動きが遅いということの反論材料にはなる思うのです。今後も、歳を歳のせいではないという様々な研究を期待したいですね。

どうすれば動きの速いままでいられるのか?

どうすればとろい動きになるのを防ぎ、速い動きのままでいられるのか?

問題は、ここです。

「実際に神経の伝達は若者と大差ない」ということが論文でわかりました。

でも、歳をとるにつれ、動きが遅くなっていく人ばかりです。スポーツ選手などは、動きを速くするためにどんなことをしているのか?その方法を見ていきましょう。

一般的には次の5つで動きは速くなるそうです。

1,向上させたい動作をイメージする。

2,イメージした動作を引き起こすために必要な身体の部位を見極める。

3,それぞれの部位を意識して、力を入れる部位と脱力する部位を意図的にコントロールする。

4,力を入れるべき部位の実際の動きに合わせた形で、負荷をかけたトレーニングをする。

5,必要な部位を全て連動させ、実際の動きの中で(負荷をかけて)トレーニングを行う。

 

んなもんできるか~ って話です。

まぁ、運動をしている人向けで、いくら調べても、スポーツ系のパフォーマンスを上げるようなことしか書いていません。

 

しかし、よく考えてください。

これを私がお勧めしている「もも裏歩きウォーキング」に重ね合わせの比較してみると、

 

1,向上させたい動作をイメージする。

➝ もも裏歩きをイメージする。 

2,イメージした動作を引き起こすために必要な身体の部位を見極める。

➝ もも裏歩きウォーキングに必要な下腹部、胸腰椎部、股関節、足首、足の指の動作を意識する。

3,それぞれの部位を意識して、力を入れる部位と脱力する部位を意図的にコントロールする。 

➝ 力が入る部位(正しい立ち姿勢で締める下腹部、胸腰椎部の裏の背筋)脱力する部位(お尻、もも前、もも横、肩)をコントロール。

4,力を入れるべき部位の実際の動きに合わせた形で、負荷をかけたトレーニングをする。

 ➝ お尻、もも裏、ふくらはぎ外(足首)、足の指を実際のもも裏歩きに合わせた形でトレーニング。(パーフェクトプログラムでもも裏歩きに応用できるトレーニングを紹介しています)

5,必要な部位を全て連動させ、実際の動きの中で(負荷をかけて)トレーニングを行う。

➝ お尻、もも裏、ふくらはぎ外、足の指、背筋、全て連動させ、実際のウォーキングの中で(負荷をかけて)トレーニングを行う。

 

やばくないですか!!

私が今まで行ってきたことすべてが、動きを速くするための方法と一致してしまうのです。

専門的に大学で運動学など学んだこともないのに、ただの整骨の専門学校でただけなのに(親に出してもらったので感謝しています)ただ、人の関節を守る方法を考え、形にしただけなのに、すべて私がやってほしい事と、スポーツ選手が動きを早くするためにしていることが一致するのです。

つまり、ウォーキングの歩き方をもも裏歩きに変えることで、神経の伝達速度は早くなるということです。

なぜ、チンパンジーは神経伝達速度が落ちないのか?

そして、もう一つ気になることがあります。

先程、話に出てきたチンパンジーは、神経伝達速度が落ちないという面です。

なぜなのか?

どこの研究者もそんなこと研究してないと思いますが、

私的に考えるには、「タイミング」だと思うんです。

タイミングをとって何らかの動きをする。これが一番、瞬発的に動かなければならないことだと思うんです。

動いているものに乗り移るタイミング。

ボールをキャッチするタイミング。

ボールを蹴るタイミング。

来た球を打つタイミング。

相手を投げるタイミング。

 

スポーツをやっていれば、大概タイミングが必要となります。

チンパンジーは、木に乗り移る「タイミング」を一生やり続けるわけです。だから、神経伝達速度が落ちないのではないかと、私的に考察したのです。

近い未来、神経細胞(ニューロン)の進化と退化の研究や、脳萎縮や、アルツハイマーのアミロイド変性など研究も進み、予防する方法として、タイミングをとる運動法が推奨されるかもしれませんね。

要するに、タイミングを使う日常生活が大事であると考えるのです。

そうそうないですよね、日常生活でタイミングとるときって。

誰かと話、自分の話をするタイミング、秘密を暴露するタイミング、買い物して使いすぎたことを妻に話すタイミング、唐揚げを油から揚げるタイミング、待ち合わせに時間にきっかり着くように家を出るタイミング、歩行者がいなくなり、車で左折するタイミング、

くらいなものですよね。

感情のタイミングはあっても、瞬発的な運動のタイミングって日常生活では中々ありません。

そう考えると、子供のアスレチックなどは、運動神経や、他のスポーツの向上にも最適な運動ともいえるかもしれません。高齢者用のアスレチックなんか作ったら、一儲けできそうな感じがしますが、転んで骨折する人も出てきそうなので無理っぽいですね。

人間が日常生活でタイミングを使う動作

もも裏歩きでは、次の足を引くタイミングが非常に重要です。

足を前に投げ出して歩く、惰性的な歩き方では、タイミングなど必要ないのです。

初めて習う人は、一つ動かそうと考えると、違う一つを忘れ、うまく連動しません。連動プラス、片足を引き終わるか終わらないかくらいのタイミングで、次の足を引きます。

まさに、歩く度にタイミングを必要とするのです。

これを日常的にできれば、チンパンジー並みの神経伝達速度が落ちない脳になってしまいます。

ん?賢くなっているのか、バカになっているのか、よくわからなくなりますが、神経伝達的には、チンパンジーに近づくということです。

まだ、「もも裏歩き」にできていな人は、まずこれをやる

すべてのウォーキングや日常の歩き方を「もも裏歩き」に変えることが理想ですが、まだマスターできていない人も多くおられると思います。

そういう人たちは、まず日常生活の動きを全て早くするべきです。

ここからは、基本的な話になりますが、

瞬発 = 太い筋肉

ノロノロ動いていては、筋肉量が減るに決まっています。早い動きの人でさえ、関節を使う幅が狭ければ、動かす筋肉の収縮幅が小さいので衰えていくというのに、使う関節の幅が小さくて、更にノロい。致命的に最速で老化します。体も脳も内臓器官もそうです。

ですから、先程の1番目にあった動くイメージを大切にしてください。

とにかく目的の行動をどう早くするかそれをイメージしてから動くのです。早く動いているつもりでも、私からしてみれば、超スローに見えます。

誰かに動画を盗み撮りでもされると一番わかります。私が気付かないように、動画を撮ってみて~と、お願いするの手でしょう。

「痛みがあって動けないの」

どこかの治療院で痛みだけ取ってもらってください。取れた瞬間から、動きを早くするのです。日常の動きを早くしながら、もも裏歩きを練習するのです。

「どこ行っても痛みが取れないの」

それはもう、私の所に来るしかないかもしれません((^Q^)。立ち上がる、トイレに行く、こっちからあっちへ移動する、掃除をする、洗濯をする、物を冷蔵庫に入れる、寝た状態から起きる、着替える、部屋を移動する、すべての動きを速い動きでイメージし実行するまでです。

より早く、最大限をいつも意識し、動くことで、筋肉への負荷を自然に与え続け、脳にも良い刺激が行き、いつまでも素早く動ける体になるのです。

でも、それだけじゃダメです。家の中だと関節の幅が大きく広がりません。ですから、関節の幅を大きく動かせる野外で「もも裏歩きウォーキング」をして、関節の柔軟性を高める必要もあるのです。

まとめると

1,神経伝達が遅くなるとしても60歳以上で10%程度

2,動きのイメージ、動かす部位の意識、力を入ってはいけない部位の確認、意識した負荷の与え癖

3,普段の生活でもちょっとの移動でも速く動く癖

4,日常でタイミングを使う運動として、もも裏歩きが最適

これらができれば、俊敏で活力ある元気なおばあちゃん、おじいちゃんになれること間違いなし。

70代80代の救世主となる【もも裏歩き】

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ABOUT US

高木広人
一般社団法人 もも裏歩きウォーキング協会 代表
はじめまして。 【もも裏歩きウォーキング協会】代表の高木広人(タカギ ヒロヒト)と申します。1977年3月10日生まれ 北海道出身 AB型 東京在住 既婚 柔道整復師 整体師 ウォーキングトレーナー  治療歴24年 延べ12万人以上を施術 尊敬する医師の元で整形外科学を140時間以上受講 自らの開発した整体「骨格治療整体」を商標登録 29歳の時に東京都江東区にて、「金の指銀の指」を開業 著書「1日2分もも裏歩きでひざの痛みがたちまち消えた」