自分の体を分析できると、どこの筋肉が固くて、どこの関節が固まっていて、体のどこに歪みが出ているかを知ることができます。
知ることができれば、自分で自分の体を治しようがあるのです。
知らずにいるということは、ますます歪みをひどくすることになり、その結果、体のいろいろな場所に痛みがでる原因と成りうるのです。
この記事では、自分の体をセルフチェックできる指標をご紹介します。
目次
骨盤の前傾チェック
まずは、こちらの記事を読んで頂くと骨盤の傾きについて分かります。
あなたの骨盤が前傾しているかどうかは下記の図でチェックできます。
一つずつ見ていきましょう。
①の図を見て下さい。立った状態からの体の歪みチェック法です。
鏡の前に立ち、横向きの姿を写すと分かります。
自分の胃または、みぞおちより下腹が出ていませんか?
出ていれば、骨盤が前に倒れている証拠です。下腹に贅肉があるから出てしまうという人は、骨盤が倒れてから年月が経っている証拠とも言えます。
本来でしたら、常に下腹を締めているので、脂肪が付きにくいところなのです。脂肪が付くということは、筋肉を使っていなかったとも言えることなのです。
では、下腹を胃または、みぞおちより出ないようにしてみて下さい。もしもこの時に腰を反らしてしまう人は、骨盤の立て方がわからない人です。本来でしたら、腰が丸くなりながら、下腹を引くような感じになるのが正解です。
②の図を見て下さい。
立った時に、踵(かかと)に体重が来ていませんか?
これも①同様に骨盤が前に倒れている証拠です。体というのは、勝手にバランスをとっています。骨盤が前に倒れれば、つま先に体重が言ってしまうので、背骨が丸まることにより、上半身の重みを後ろへ戻し、バランスをとっています。
体幹(背骨良い形にしておく筋肉)を使わずに、脱力して立っていると、踵に体重が移動してしまうのです。骨盤の位置も背骨の形も正しい位置ではない事になります。
本来でしたら、骨盤が立ち、正しい背骨の形で立てていれば、踵ではなく、土踏まず(足裏の真ん中)に重心が来るのが正解です。
③の図を見て下さい。寝た状態からの体の歪みチェック法です。
仰向けに寝て、腰が浮きませんか?
骨盤が前傾しているだけではなく、腰椎も反ってしまっています。いわゆる反り腰です。夜腰椎が反ったまま固まっているので、寝ても伸びてこないのです。いつも腰の筋肉が縮んだ状態で固まっているので、腰痛もあります。ちなみに背中の丸い人は、勝手に顎が浮いてしまいます。
本来でしたら、仰向けで寝ると腰は床にピッタリ付きます。腰の筋肉緩み、張った感じもありません。
④の図を見て下さい。もう一度たった状態からの体の歪みチェック法です。
立った姿勢で自分のもも前を触って下さい。
もも前の筋肉が固くなっていませんか?
体のゆがみは、骨を触らなくても、特定の筋肉が固くなる事で分かります。その代表例として、もも前の筋肉があります。大腿四頭筋と呼ばれています。
骨盤が前傾に倒れて、踵に体重が移動すると、必ず大腿四頭筋が固くなってしまいます。体が後ろに倒れないように、勝手に筋肉に張力が働いているのです。
体が倒れないようにするための素晴らしい調整機能なのですが、それだけ余計なところの筋肉を使って立っていることになります。
本来でしたら、土踏まず(足裏の真ん中)に重心があれば、ももの前はやわやわなのです。余計な筋肉を使うことなく、骨の軸で立つことができます。
⑤の図を見て下さい。
骨盤の骨が異様に出ていませんか?
痩せている人などは、下腹が出ないかもしれません。ですが、骨盤の骨が異様に出ている人がいます。それらの人も骨盤が前傾している証拠です。
骨盤が極端に前傾すると、お尻の筋肉を使えなくなるのです。腰のすぐ下辺りのお尻の筋肉がペッタンコになります。お尻の盛り上がりがなく、扁平なお尻の人たちは、骨盤が前傾しているという事になります。
本来でしたら、骨盤の骨は出っ張りません。それが骨盤が立っている状態です。
こちらのYou Tube動画でも骨盤の骨の出っ張りを説明しています。
次に座った状態から、体の歪みをセルフチェックをしてみましょう。
上の写真を見て下さい。
座った姿勢で、左右の膝の出っ張りを見て下さい。
その時にどちらかの膝が出ていませんか?
骨盤に左右のゆがみがある証拠です。出っ張っている膝側の骨盤が、反対の足の骨盤よりも前に倒れています。一般的には、右側の膝が出てしまう人が多いです。
どうしても右利きの場合、左のお尻に体重を乗せたほうが、右手を使いやすいからです。運転の多い人や、右足を上で組む人も、右側の膝が出てしまいます。
どうしても、座る癖によりゆがみやすいので、意識的に左右均等になるように座り直すことが必要です。こちらの座り方の記事も併せてお読み下さい。
上の写真を見て下さい。
自分のウエストの隙間触って、どちらかが狭くなっていませんか?
ウエストの隙間は、骨盤と肋骨の隙間です。間隔が広くなっている側に腰椎が曲がっています。間隔が狭くなった側の腰椎は、前方に回転しています。
長い年月このような体の歪みでいると、背骨の変形が始まり様々な症状が出てきます。
膝の左右差の出っ張り同様に、意識的に左右均等になるように座り直すことが必要です。
この記事のまとめ
今回は、触ってわかることや、見た目でわかる歪みをセルフチェックする方法をお伝えしました。
・立った時の骨盤とみぞおちの位置
・立った時の足裏にある重心の位置
・寝た時の床と腰の空間
・立った時の骨盤の出っ張り
・立った時のもも前の筋肉の硬さ
・座った時の左右の膝の出っ張り具合
・座った時のウエストの隙間差
これらの方法を使い自分で簡単にチェックできます。正しい骨盤の位置で、正しい背骨の形を維持しなければ、歩き方は崩れてしまいます。崩れた状態のまま歩くことは、硬い筋肉を更に硬くし、動きの悪い背骨や関節を、そのままにしていると同じ事になります。
ウォーキングをする際には、できる限りの正しい姿勢を作り、それをキープしながら歩くことが大事です。キープすることにより、使ってほしい筋肉が使われ、もも裏歩きで最も重要な、お尻の筋肉と、もも裏の筋肉がも使われやすくなります。
使われることに慣れてくると、もも裏歩きのコツが分かり、ウォーキングによって最大の効果を得る事ができます。その最大の効果には、「筋力を維持すること」「関節を守ること」がありますが、もう一つ重要なことを秘めています。
それは、「姿勢を作りやすくする」効果なのです。
ウォーキングの前に体の歪みを治して姿勢を維持します。維持したままウォーキングにより筋肉を使うということは、正しい姿勢に必要な体幹(体の芯)の筋肉を使って鍛えていることになるのです。わざわざ体幹トレーニングや筋トレを行うことなく、不必要な筋肉を付けることなく、必要な筋肉だけを付けることができるのが、この【もも裏歩きウォーキング】なのです。
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