梨状筋症候群?(座骨神経痛)
聞いたことない方もいるかもしれません。
そう、絞扼性疾患の一つ(筋肉や軟部組織で神経を絞めてしまう)坐骨神経痛の腰椎が原因として起こるバージョンではなく、お尻の筋肉が原因として起こるバージョンのことを言います。
梨状筋とは、お尻にある筋肉です。その隙間を通っているのが坐骨神経。
梨状筋が硬くなり、坐骨神経を締め付けて痛くなるのです。
中には、1年以上苦しむ人や、毎年同じ時期になる人もいます。
放っておけないですね〜
どんな痛みがでるのか?
お尻、太もも、ふくらはぎにかけて、痛みやしびれなどの症状がみられます。
持続するチクチクとした痛みもあり、ひどくなると、足を突くだけで痛みが走り、座っているのも辛くなり、朝の動き始めが激痛になります。
どんな治療をするのか?
一般的には鎮痛剤の内服薬ですが、坐骨神経の近くにブロック注射を打ち、痛みを和らげる方法もあります。
どうしてなったのか?
一つの原因に坐骨神経の走行に奇形のある人がいます。
この奇形とは、図で見るとわかるように神経が正しい穴から出ていなく、変なところから出ている人を言います。
上であったり、筋肉の間から出ていたりするせいで、圧迫しやすい作りなのです。
その他の原因としては、長時間の座りっぱなしと、長時間の立ちっぱなしです。
「私、そんなに座りっぱなしでも、立ちっぱなしでもないわ」という人
そう言っている人でも、梨状筋症候群になる人がたくさんいるのです。
どうすればならないのか?
一般的には、ストレッチと言われますが、ストレッチしますか?
しませんよね?
でも大抵は、ストレッチの指導をされます。
この梨状筋という筋肉は、股関節を外旋(膝を外に回す)させる時に使う筋肉です。
前にもお話したと思いますが、筋肉は、縮みっぱなしで固くなるのはもちろんのことで、
伸びっぱなしでも固くなるのです。
ということは、
・ずっと膝が内に巻く人は、伸びっぱなし。(女性に多いX脚内股)
・ずっと膝が外に巻く人は、縮みっぱなし。(男性に多いガニ股)
それらの人が、奇形でなくても、座りっぱなしでなくても、立ちっぱなしでなくても、
梨状筋症候群による座骨神経痛になりやすいのです。
つまり、股関節が全然使えていないのです。
なんやかんや座っている時間は、常に、重みをうけて、お尻の血流を止めていると同じですから、
それをリセットさせる股関節使いが必要なのです。
ストレッチもしないのに、いつ股関節を動かしますか?
歩く時しかないのです。ウォーキングしかないのです。正しく歩く事で予防されるのです。
もも裏歩きは、股関節をフル活用します。
最初の動きでお尻を使い、日頃使われない伸びっぱなしの梨状筋をフルに使い縮めます。
足が後ろに引き始めると、かかとの外から親指へ向かうので、今度は、縮みっぱなしの梨状筋を伸ばしながら、もも裏を使います。
その動きの説明をしたYouTubeがこちら
要するに、縮みきっていても、伸びきっていても、どっちにも良い歩き方なのです。
そして、使うことで血流が良くなり、筋肉が柔らかくなるのです。
いくらお尻のストレッチをしても座骨神経痛がとれない人は、梨状筋を使う正しい歩き方を知り、
伸ばすより使わせた方が治るのです。
ほんと、世の中、お尻が使えていない人だらけです。
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