100歳まで歩ききるための関節を守る正しい歩き方

50代60代のうちに体得すべき、もも裏歩き

50代60代に必要なもも裏歩きウォーキング
50代60代にもも裏歩きが必要な理由とは?

体の衰えを自覚し始める50代、自覚から痛みへと変わる60代。そして、この時期に様々な体の衰えを戻すために、何かをする人もいれば、気付いていながら何もしない人もいます。

この年代に体の差が出ることになるのです。その差は何をやった人と、何をやらなかった人で出るのでしょうか?ストレッチ?それとも筋トレ?マッサージ?エステ?それらより最も老いを止める方法があるとするなら、あなたは知りたくはないですか?

50代60代のときに、正しい歩き方を身につけることの重要性をこの記事で書いていきます。

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骨密度が低下する閉経後

閉経後の骨密度
女性は閉経後に骨密度が一気にさがる

 50代で、女性の体は大きな転機を迎えます。閉経です。卵巣機能低下による女性ホルモン(エストロゲン)の分泌低下が原因です。

エストロゲンは骨を作る細胞(骨芽細胞)と骨を壊す細胞(破骨細胞)のバランスを保っています。しかし、その分泌量が減ることにより、骨芽細胞<破骨細胞、という現象が起きてくるのです。

骨を作る機能より、骨を壊す機能が勝ってしまうのです。

その結果、骨密度の低下が起きます。骨密度の低下によって恐ろしいことは、骨折ですが、50代60代では、まだ起きません。それよりも恐ろしいことは、少しずつ少しずつ関節が摩耗し、変形することなのです。

しかし、骨密度低下=すぐに変形、と結びつくわけではありません。関節の可動域と正常な位置を保つことで、摩耗や変形を防ぐことができるのです。

衰えに初めて気づく、原因不明の痛み

50代60代で自分の体に衰えを感じるサインは、「関節の痛み」です。今まで痛くなるのには、何か理由があったのに、何の理由もなく関節が痛いと感じるときです。

朝起きた瞬間、椅子から立ち上がる瞬間、階段の上り下り、ただ平地を歩いていて、ちょっと重いものを持っただけ、何気なくかがんだ時など、今までに痛みなんて感じることのなかった普段の動作で痛みが出てしまうのです。これこそが最初の老いのサインです。

本来なら痛みが体に走った時点で、なにかを施さないといけないのですが、初期の痛みは、2、3日で消えてしまうことも少なくありません。ですから、「異常はなかったんだ」と忘れてしまうこともしばしばです。首の関節、腰の関節、股関節、膝の関節、足首の関節、どこに出るかはわかりません。

しかし、どこか原因不明の痛みが出た時には、体のどこかに何かが変化してきているので要注意と言えるのです。

 

既に悪い癖が20年以上続いている

実は、原因不明の痛みが出るにのにさえ、原因があります。それは、使い方の癖です。

使っているつもりでも使っていない筋肉。使っていない筋肉があるために固まってしまう関節。この2つこそが原因です。20代30代からの使えていなかった癖が、10年以上も積み重なっている人もいるのです。

背骨の場合、固まった関節ができてしまうと、動きがないためにいつも以上の荷重を受けることになります。椎間板が変性(負担を受けすぎて弱くなる状態)したり、骨棘(背骨が変形して出っ張る)ができてしまったりするのです。

膝の場合、使えていない筋肉があると、膝に捻れが出てしまいます。半月板(膝のクッション)が裂けてしまったり、軟骨が摩耗し水が溜まったりします。自分自身のくせに気付くのには、難しいものがあります。

ですから、その中でもいちばん大事な悪い癖を2つ紹介していきます。

もも裏の筋肉を使わない癖が付いている

50代60代の方で、内ももや裏ももが細くなったと、感じている人がいるのではないでしょうか?その原因は、もも裏の筋肉を使わない癖が付いているのです。

もも裏の筋肉をハムストリングと言います。膝の捻れに一番関係している筋肉です。つまり、この筋肉が膝の軟骨や、半月板を守るために必要な筋肉なのです。このハムストリングが、膝を正常な位置に引きつける役目をしています。知らずしらずの内に弱ることで、最初の原因不明の痛みを発症させています。

使い癖を付けるには、正しく歩くことです。生活のほとんどを車や自転車に頼っていては、ハムストリングは使えないのです。正しく歩き、もも裏を衰えさせないためには、もう一つ、股関節の癖も見直さなければなりません。

股関節を前にしか動かさない癖が付いている

自分は上手に歩けていると思っている人も多いですが、膝や腰が痛くなる人のほとんどが、正しく歩けていません。

動きやすい方向にしか動かさなくなってきているのです。座っている時間は股関節が90°に曲がっています。立った状態でも、股関節は真っ直ぐになっただけです。

真っすぐより後ろに動かすことは、皆無に近い状態なのです。その結果、歩くとしても足を前にしか出すことがなくなっているのです。これが知らずしらずの内に関節を固めてしまうのです。

股関節を伸展して使わせなくてはなりません。股関節伸展とは、体よりも足を後ろに運ぶ動作のことです。下記の写真を参考にして下さい。

股関節の伸展
股関節を進展するとはどういう動きのことなのか?

歩く時に毎回、前ではなく、股関節から後ろへ動かす癖をつけることが重要です。

動きやすい方向だけで動かして生活する癖を無くしてくれます。そうすることで、今まで使わない癖が付いていたハムストリングも使うことになるのです。

この股関節の動きと、もも裏の使い方こそ、もも裏歩きウォーキングでもあります。

今から正しい歩き方を実践することで、関節が壊れてしまう初期段階に、原因となる芽を摘むことになります。もっと年を取り、70代80代に入った時、「知っていて良かった」「もも裏歩きをやっていて良かった」と思う日が必ず来ます。50代60代は、一生自分の足で歩ききるための準備期間と言えます。

この記事のまとめ

・閉経により骨密度は低下するが、すぐに関節の変形とは結びつかない

・原因不明の痛みが、衰えのサイン

・使っているつもりでも使っていない筋肉がある

・使っていない筋肉があるために、固まってしまう関節がある

・もも裏の筋肉を使わない癖が付いている

・股関節を伸展方向へ使わない癖が付いている

・この2つの癖が体を衰えさせる

・もも裏歩きウォーキングは2つの癖を同時に改善させる。

 

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ABOUT US

高木広人
一般社団法人 もも裏歩きウォーキング協会 代表
はじめまして。 【もも裏歩きウォーキング協会】代表の高木広人(タカギ ヒロヒト)と申します。1977年3月10日生まれ 北海道出身 AB型 東京在住 既婚 柔道整復師 整体師 ウォーキングトレーナー  治療歴24年 延べ12万人以上を施術 尊敬する医師の元で整形外科学を140時間以上受講 自らの開発した整体「骨格治療整体」を商標登録 29歳の時に東京都江東区にて、「金の指銀の指」を開業 著書「1日2分もも裏歩きでひざの痛みがたちまち消えた」