頻尿と寝不足の関係性
「夜中に何回もトイレに起きる」そう訴える患者さんもたくさんいます。
多い人だと5回も起きるそうです。
もう寝ているんだか、起きているんだか、わかりませんよね。
そうなってくると、完全に慢性的な睡眠不足と成りうるのです。
頻尿ではなく、普通の人の寝不足を想像してみましょう。
仕事で夜遅い帰宅が続き、寝不足。
アメドラを見ていて、寝不足。
飲み会が続き、寝不足。
ユーチューブを見ていて、寝不足。
そんな日の次の日、日常活動は、どんな風になっていますか?
いつもより頭が回らない。
集中できず、すぐに休憩。
出かけるのが面倒になり、用事を先送り。
買い物もせず、あるもので。
こんな経験がたくさんあると思います。睡眠不足が日常の活動を狭くしてしまうのです。
今回、頻尿と認知症の関係を調べてみました。
認知症になると、頻尿や尿失禁の症状が出て、悪化すると、どこでもしてしまうようになるのです。しかし、頻尿により認知症になりやすいということは、書かれていません。
そこで、睡眠と認知症の関係について調べてみました。
認知症が睡眠障害を引き起こすだけではなく、睡眠障害が認知症のリスクを高めると書いてあったのです。
頻尿→睡眠障害→認知症
これらを私的にまとめると、
頻尿→睡眠障害→認知症
このように受け取れるのです。ということは、頻尿にならなければ、質の良い睡眠がとれて、日中の生活も活動的で、認知症のリスクも軽減される、という風に考えられないでしょうか?
何より先に大事なことは、頻尿を食い止めることになってきます。
なぜ頻尿になるのか?
様々な理由があるようです。
1,膀胱の病気や炎症
2,前立腺の病気
3,脳梗塞、脳出血、パーキンソン病、
脊髄損傷など膀胱の神経を障害する病気
4,腎臓の病気
5,精神的不安や緊張が原因の心因的原因
これらが頻尿の原因とされています。
しかし、これらには当てはまらないという人も数多くいませんか?
頻尿を骨格と筋肉的な理論で導いて解説してみます。
下記の図を見てください。
膀胱の上には何がありますか?
子宮、大腸、小腸、内臓脂肪、腸内の内容物。
こんなにあるわけです。
これらが下垂すると、いつも膀胱を押していることになります。
内臓の下垂はどうして起こるのでしょう?
下腹部の締めがないからです。よく言われる骨盤底筋群です。
これらが退化し、緩んだ状態だと、お腹の内臓が下がり放題なのです。
さらに、骨盤が前傾して、反り腰になると内臓はお腹側に出てくることになります。
内臓が前に出ながら、下がっているのです。膀胱は膨らむスペースを失います。
そんなに溜まっていなくても、いっぱいだと感知して、尿意となるのです。
内臓の下垂は、尿だけにとどまりません。圧縮された腸は、便秘も引き起こします。夜中トイレに行きたくないから、水を制限してる人もいます。
ただでさえ、慢性脱水の人が多いのに、さらに脱水させて、便秘を助長させている人も数多いのです。もちろん、脳梗塞や心筋梗塞のリスクも上げてしまうことにもなります。
頻尿を簡単に考えることはできなくなりますね。
「もも裏歩き」ウォーキング法は、後ろへ強く、早く、後ろへ広く、長く歩く
この動作は、支点である下腹部が必要となります。
女性の方が下腹部を締めづらくさせている原因をこのYou Tubeでもお話しているので見て下さい。
下腹部をしっかり締めつつ、もも裏歩きをするということは、勝手に体幹を強くするトレーニングになっているのです。
引きの強さや速さが出てきた人は、下腹部の強くなってきている証拠です。
実際にもも裏歩きを上手になってきた人で、夜中のトイレの回数が減ったという声も聞きます。
つまり、下腹部を締め続けれるようになり、下がるスペースを無くしているので、下垂した内臓が上がってきて、膀胱の圧迫もなくなってきたのだろうと推測できるのです。
もも裏歩きができれば、こんな効果も期待できちゃうんです。
将来的には、認知症予防にも繋がってくるわけです。
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