100歳まで歩ききるための関節を守る正しい歩き方

体を固めない正しい座り方

体が固めない正しい椅子の座り方
体が固めない正しい椅子の座り方とは?

立っている時間より、座っている時間の長い人がほとんどです。座っている時間を体を固めずに、過ごすことは現代人の課題でもあります。

腰痛にならない座り方、反り腰に成らない座り方、腰が丸くならない座り方、疲れない座り方、むくまない座り方、股関節を固めない座り方、肩の凝らない座り方などを多くの人が探しています。

悪い形で座っている時間が長いと、立ち方や歩く時にも障害となり、正しい姿勢を作ることができなくなる原因となります。

この記事では、本当に正しい座り方とはどういう座り方なのかを書いていきます。

悪い座り方 とは?【崩して座る】

悪い座り方【崩して座る】
悪い座り方【崩して座る】の骨盤はどうなっているのか?

まず、悪い座り方から見ていきましょう。

腰を丸く崩して座る座り方です。尾てい骨に痛みが出る人も少なくありません。

腰椎は丸くなり、骨盤も後傾(後ろに倒れる)しています。座ると自然に足が開きます。

この形で長く過ごしていれば、当然、立っても腰が伸びなくなってしまいます。

年配の方で、ももに手を当てて歩いている人を見たことがないでしょうか?背骨が伸びなくなってしまい、手で上半身を支えなければ、歩くことが出来ないのです。ずっと丸く座っていた最後の形と言えます。

また、股関節にも悪影響が出ます。骨盤を後傾している時は、股関節が開いた状態なので、閉じづらくなってしまうのです。膝を曲げて太ももを胸に引き寄せられなくなる人は、腰を丸くして座っていることが多い人です。

男性で、股を大きく開いて座る人です。歩く時も足裏の内側へ体重を移行できないので、靴底の外側が大きくすり減る特徴があります。

悪い座り方 【腰を反って座る】

悪い座り方【腰を反って座る】
悪い座り方【腰を反って座る】の骨盤の位置とは?

圧倒的に女性に多く見られる座り方で、腰を反って、出っ尻で座る人です。

座骨が当たるお尻の皮膚が黒ずんだり、床ずれを起こしている人も少なくありません。

腰椎は強く反り、骨盤は前傾(前に倒れ)しています。座ると自然に足が閉じます。

この形で長く過ごしていると、腰が丸まらなくなってしまいます。

腰をまっすぐのままゴリラのように前屈する人や、前転や後転が苦手な人です。将来的には、腰椎分離症やすべり症になり、変形性腰椎症を誘発することになります。

股関節への影響は多大です。骨盤を前傾している時は、股関節が閉じた状態なので、開きづらくなってしまうのです。あぐらができない、下腹部に力が入らない、お尻の筋肉を使えない、O脚X脚、内股などの原因となります。

一般的に良いと言われている座り方

一般的に正常と言われる座り方でも間違いである
一般的に正常と言われる座り方でも間違いである理由

一般的に良いと言われる座り方は、椅子に深く腰を掛け、骨盤を立てて股関節が90度になるようにして、背筋を真っ直ぐと言われています。

座っている時には、立っている時のおよそ1.5倍の重みが腰に掛かっています。その重みをどこまで軽減できる座り方こそ、本当の正しい座り方なのです。

ですから、一般的に言われているこの座り方も、腰への荷重は軽減されていないので、間違いであるということになるのです。

正真正銘の正しい座り方とは?

基本的には正しい立ち方と同じです。

正しい立ち方からウォーキングを始める

ポイントは下の腰椎を少し丸める意識です。

その腰椎(腰椎4番と5番)より上半身が前にあれば、腰にかかる重みを下腹部で受けてくれます。ということは、腰にかかる重みが半分くらいに減ってくれるのです。

股関節にも良い影響があります。本来の正しい座り方は、座ると軽く足が開く位で安定してくれます。開き過ぎず、閉じ過ぎず、鼠径部を圧迫しない状態です。本来なら固まってしまう股関節が固まらないで済む座り方なのです。

坐骨の位置がみそ

座る時の坐骨(骨盤)の位置
座る時の坐骨(骨盤)の位置は、どこが正解なのか?

骨盤の坐骨の位置を意識して下さい。お尻の出っ張っている骨が座面と接する場所です。

正しい座り方の坐骨の位置は、骨の少しだけ後ろで座面と接する感じです。

もう一度言います。

お尻の座骨の少し前ではなく、座骨の少し後ろで座るのです。

こうすることにより、骨盤を正しい位置にできます。

みぞおち(胃を前に出す)を出す

本当に正しい座り方
本当に正しい座り方とは骨盤を少しだけ後傾する

腰の骨よりみぞおち(胃のあたり)を前に出して下さい。

そうすることで、上半身の重みが腰にかからないのがわかると思います。もしも、みぞおち(胃のあたり)を前に出しづらい人は、背骨が丸く固まっている証拠です。

また、みぞおち(胃のあたり)を出そうとした時に、骨盤も前に倒れながらついて来てしまうひとは、下腹部が締めが弱く、腰椎も反ったまま硬い人です。

座面につく坐骨の位置が変わってしまうので、下腹部を締めを意識して、骨盤が前傾して動かないようにしましょう。

本当に正しい座り方は、立っている時より体幹の力を使う

本当に正しい座り方でいるということは、立っている時よりも体幹の筋肉を使います。しかし、正しい座り方を実践するメリットはいっぱいです。

・腰痛に良い座り方である

・反り腰に良い座り方である

・骨盤を立てる座り方である

・骨盤にいい座り方である

・骨盤を矯正する座り方である

・骨盤を閉める座り方である

・下腹部の締めを使う座り方である

・背中を柔軟性を維持する座り方である

・お尻が痛くならない座り方である

・肩こり、首コリにいい座り方である

・頭が自然に体に乗る座り方である

・パソコン仕事にいい座り方である

・股関節を固めない座り方である

・むくまない座り方である

・座っているだけで体幹が鍛えられる

ずっと正しい座り方でいたいけれども、体幹を使うので疲れます。疲れない座り方とは、体の力が抜けた思い切り背もたれに寄り掛かる座り方なのです。

しかし、その座り方でいると背骨や骨盤の傾きが悪くなり、正常な姿勢が出来なくなってくるという障害もでますし、筋力を使わない分、背筋や下腹部、インナーマッスルも衰えてしまいます。

座った瞬間の3分を意識

まずは、座った瞬間3分の意識からやってみましょう。

仕事をしていても、飲み物を取りに行ったり、資料をコピーしたり、トイレに行ったりと、一日に何回も立ったり座ったりを繰り返しています。

席を立ち、戻ってきて座り始めの3分を正しい座り方で過ごすのです。10回出来れば、これだけで30分間、体幹を鍛えて、腰や肩こりの負担を減らすことが出来ます。

頻繁に座る形を変える

先ほど、悪い座り方2つと、一般に言われる正しい座り方も紹介しました。長い時間でなければ、これらの座り方も織り交ぜて、頻繁に座り方を変えてください。

なによりも悪いことは、長時間同じ体勢でいることなのですから、少しくらいは全然平気です。その間に、本当に正しい座り方を含めるようにして下さい。

1日8時間~10時間の間、座るということは、背骨や筋肉にとって毎日が拷問です。ですから、毎日の座り方の工夫こそが体を固めないためには一番大事なのです。

クッションを使う座り方

正しい椅子の座り方のための椅子のクッションの位置
正しい椅子の座り方のための椅子のクッションの位置は、胃の真裏

世の中には座るときに使う多くのクッションが売られています。ほとんどのものが、骨盤が立つという意味を間違えている商品ばかりです。骨盤が立つという意味はこちらのブログをお読みください。

ウォーキングは、骨盤を立たせて行う

間違えているというのは、座って骨盤が前傾(前に倒れる)することで骨盤が立っている勘違いしているのです。ですから、腰にあてるクッションが多く売られています。

クッションにより、腰椎は反らされて、一番反りが強くなる部分で上半身の重みを受けることになります。腰痛が悪化してしまう逆効果の人もたくさんいるのです。

ですから、腰ではなく、みぞおちを出しやすいように、胃の真裏にクッションをあてることをお勧めいたします。バスタオルなどで代用できます。

固く丸めて、胃の裏の背中に当ててあげるのです。そうすることで、腰への重みを軽減できますし、背骨が固くて動きづらい人にも、本当に正しい座り方が出来るようになります。

是非、仕事の椅子に縛り付けるなどして、工夫してみて下さい。車の運転が多い人にもおすすめです。車のイスに縛り付けるのもありだと思います。

悪い座り方は、立った時にかかと重心になってしまう

腰を丸く崩れて座っていても、腰を反って座っていても、悪い形で長時間座り続けると、歩く時にも悪影響を与えてしまいます。

たとえ、本当に正しい座り方をしていても、長時間なら体を固めてしまうのです。

股関節や腰椎、骨盤を悪い形で固めてしまうので、足裏の真ん中で立つことができず、知らず知らずのうちに、かかと重心になってしまうのです。

自分自身で正しい姿勢を作り、正しく立ちことが出来なくなってしまったためです。そこまで強く体を固めないためには、毎日のリセットが必要になります。

立っている時と、歩く時にリセット

固まった体をリセットしやすい時とはどんなときでしょう。

立っている時と、歩いている時です。しかし、世の中のほとんどの人は正しい姿勢や正しい立ち方、正しい歩き方を知りません。だから、固まったまま次の日を迎え、そしてまた次の日へと、悪循環を起こしているのです。

特に必要なのが、仕事を現役でバリバリやっている方です。

30代〜40代に必要なもも裏歩き

座っている時間が長いほど正しい歩き方でのウォーキングが必要になります。特に股関節は、正しく立つだけではリセットされません。ですから、正しい方向に股関節を動かしながら歩く必要があるのです。同時に背筋も使われ、固まった背骨も動いてくれます。

そして、本当の正しい座り方を少しでも実行していれば、股関節や背骨の固まる度合いも少なくて済みます。

このようにして、座っている時に少しでも体を固めないようにしながら、正しく立ち、正しくウォーキングすることで、正常な体を維持できるのです。

すでに固まり過ぎた人には、整体やマッサージが必要

私のもも裏歩きウォーキングは、固まった関節を動かし、筋肉も緩めてくれる正しい歩き方です。

しかし、すでに背骨や股関節が固まり過ぎて、正しい姿勢や、股関節を後ろに振ることが出来ない人がいます。そのような人は、整体やマッサージに頼るべきです。

ある程度、動きが良くなるまで、通い、このブログに書かれている正しい立ち方、座り方、歩き方が出来るように体の機能を戻してあげてください。

放っておくと、更に体の悪化は進み、関節の間隔が狭まり、機能が戻らなくなるってしまいます。日々、自分の体を確かめるようにして下さい。

この記事のまとめ

・人は立っている時間より座っている時間が長い

・悪い座り方は、腰を丸く崩した座り方

・悪い座り方は、腰を反らした出っ尻になった座り方

・世の中の正しい座り方も間違い

・本当に正しい座り方は腰の重みが半減する

・座骨の位置が重要

・体幹の筋肉をたくさん使う

・本当の正しい座り方はメリットがいっぱい

・本当に正しい座り方でもずっとは無理

・座り始めの3分の意識

・胃の裏にクッションをあてるとみぞおちが出やすい

・座って固まった体は、もも裏歩きウォーキングでリセットできる

・正しい姿勢が作れない時は整体やマッサージへ

 

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    ABOUT US

    高木広人
    一般社団法人 もも裏歩きウォーキング協会 代表
    はじめまして。 【もも裏歩きウォーキング協会】代表の高木広人(タカギ ヒロヒト)と申します。1977年3月10日生まれ 北海道出身 AB型 東京在住 既婚 柔道整復師 整体師 ウォーキングトレーナー  治療歴24年 延べ12万人以上を施術 尊敬する医師の元で整形外科学を140時間以上受講 自らの開発した整体「骨格治療整体」を商標登録 29歳の時に東京都江東区にて、「金の指銀の指」を開業 著書「1日2分もも裏歩きでひざの痛みがたちまち消えた」