100歳まで歩ききるための関節を守る正しい歩き方

歩き方を悪くする座り方の癖とは?

足を組む、骨盤の歪み、股関節のゆがみ
足を長時間組むことで、体にゆがみは出てしまうが、違う座り方を混ぜることともも裏歩きで防ぐ方法がある

癖とは、偏って多いほどの(普通でない)仕方を繰り返して、ついた習慣を意味します。知らず知らずの内に、やってしまっている良いことではなく、悪い習慣のことです。

この記事では、そんな自分では気付いていない悪い習慣が、体のゆがみを出し、歩き方をも悪くしてしまう例を出して説明していきます。気付くことができれば、今後の健康維持に役立つことでしょう。

座り方で歪む3つの場所とは?

座り方は、長時間になることが多く、一番癖として定着しやすいものです。デスクワークや車の運転、家での過ごし方など、意識することなく偏った形で長時間いることが多いのです。何年も同じ座り方を繰り返すことにより、体の歪みに繋がる結果になります。座っている時に歪みやすいところとはどこでしょう。

上位3つあげると、1,骨盤の歪み 2,背骨のゆがみ 3,股関節の歪み という具合になってきます。しかし、これだけではありません。長い年月を掛けて歪みは、全身へ波及していきます。顔の歪み、顎の歪み、頚椎の歪み、肩の歪み、膝のゆがみ、足首のゆがみ、肋骨のゆがみ。全身のどこにゆがみが出てもおかしくないのです。そしてゆがみは、ウォーキングや歩き方にも支障をもたらすようになります。歪みからくる関節の可動域制限をもたらします。

それらを歪ませる座り方とは、どんな座り方でしょう。まず最初に浮かび上がるのが、「足を組む」その他にも、「横座り」「女の子座り」「長座」「あぐら」「崩れた座り」「反った座り」「正座」などがあります。最近では、椅子生活の人がほとんどの割合を占めるので、「足を組む」「横座り」「女の子座り」についてお話しします。

足を組む

椅子に長時間座っていると、誰でも足を組みたくなるものです。足を組むと、上げた側のお尻に体重がかからなくなり、血流が解放されます。 片足を水平より高く上げて、もう片方の足の乗せるので、足の重みを減らすことになるので、腰にも楽なのです。しかし、同じ体勢で同じ形でいると、体はゆがみ、そのまんまの形で固まります。

その中でも一番多いの骨盤です。足を組んだ時に上になる側の骨盤が開いてしまうのです。また、それと同時に前に前傾して倒れてしまいます。写真を見ると左より右のお尻が前にきてしまうのです。

足を組む、骨盤の歪み、股関節のゆがみ
足を長時間組むことで、体にゆがみは出てしまうが、違う座り方を混ぜることともも裏歩きで防ぐ方法がある

次に多いのが、股関節が開かなくなることです。 内側に寄せながら、更に内側に回っているのがわかると思います。これが最高に悪いのです。

細身の人だと、この現象が、より著名に現れます。両方の股関節を内側に巻いた(内旋)の状態です。しかも、デスクワークの人は、気を付けてほしいことがあります。それは、出っ尻で腰を反らせることです。腰を反らせながら足を組むことにより、更に強く骨盤はゆがみ、股関節も歪みます。骨盤の倒れ(前傾と開き)と、股関節の内巻きが強くなるのです。

骨盤を前に倒すと、足を組みやすくなるのです。 その訳は、腰を反ることでピンと張ったももの外側の筋肉が緩むのです。この行為が、更に悪い姿勢を助長させているのです。

年配の方で、股関節がもっと固まってしまい、足も組めなくなる人も多くいます。その理由は、股関節が固まりすぎて、水平より上に上がりづらくなるのと、お尻が固まりすぎて、内側へ閉じる事もできなくなった人なのです。以前はよく足を組んでいたのに、「最近は組めなくなった」なんて思う人は、かなりお尻や股関節が固まって重症化しています。そうなってくると、歩幅も狭まり、歩き方が悪くなってしまうのです。ウォーキングしたとしても、筋力を付ける効果を得られない歩き方になってしまうのです。

足を組んで歪んだ体を戻す座り方

これを防ぐためには、普段から違う体勢で座る必要があります。下の写真を見てください。

足を組む、骨盤の歪み、股関節が開きづらい、背骨のゆがみ
デスクワークで固まった股関節を緩める座り方

右足を左足の下に入れ、右足は開いています。この時間が必要です。内巻きに固くなってしまった股関節を広げてくれます。また、前に倒れた骨盤を戻してくれる効果もあるのです。この状態でデスクワークを行えば、お尻を伸ばすことにもなりますし、反った腰を丸く戻すことにもなります。足を片方だけ開き座るこの体勢を、左右交互に行うことが体のゆがみを防いでくれます。

 横座り

足を左右どちらかに崩し座る横座り。床のときもあれば、ソファなどでもやってしまいがちです。特に女性の方は、この体勢でいることが多いのではないでしょうか。

横座り、体のゆがみ、股関節の歪み、背骨のゆがみ
横座りをすることで引き起こしてしまう背骨の歪みとは

しかし、これもまた、長時間の同じ姿勢でいることにより、体の歪みを作り出してしまいます。横座りの場合一番歪みを強くしてしまうのは、背骨です。背骨のゆがみは、右に足を崩せば、左に曲がり、左に足を崩せば、右に曲がります。足を崩した側と逆に背骨がゆがむことになるのです。現在では、床に横座りする人も減りましたが、写真にあるように、ソファで横座りしてしまう人が多いのではないでしょうか?

横座りでもう一つ危険なことがあります。膝の歪み(ねじれ)です。強く内側へ捻れた状態を長く続けるので、知らずしらずの内に、膝の靭帯が緩んでしまったり、緩んでしまったせいで歩く時に、ぶれるようになり、膝が捻れたままになってしまうのです。そして、膝の歪みは年をとってから後悔することになるので、気を付けなければなりません。

女の子座り

小さい頃女の子座りをしてた覚えはありませんか?両膝を外に開き、お尻を床にペタンと座るタイプの座り方です。覚えている人も、覚えていない人もいるかも知れませんが、あれが最悪な歩き方を生み出してしまうのです。

女の子座り、骨盤が開く、X脚、股関節が開かない
女の子座りを続けることで起きる体のゆがみとは?

3歳以下のお子様なら、関節がとても柔らかいので、そのまま固まる心配はありません。ですが、3歳を超えても女の子座りをしているのであれば、要注意です。女の子座りは、股関節を異常に開きづらくさせてしまいます。骨盤の歪み、股関節の歪み、背骨のゆがみ、膝のゆがみ同時に与えている座り方なのです。

「股関節が開きずらい=骨盤が開く」「股関節が開きずらい=X脚になる」「股関節が開きずらい=お尻の筋肉が使えなくなる」「骨盤が開く=反り腰になる」「X脚になる=将来、膝が変形する」「お尻の筋肉が使えなくなる=悪い歩き方になる」

こんな風に、全てが連動して、将来的に様々な障害を生む結果となってしまうのです。お腹を出してお尻を振り、膝を痛そうに小刻みに歩くようなことに成りかねません。

内股歩きになってしまう方は、こちらの記事も御覧ください。

https://momouraaruki.net/uchimata/

座っての歪みを防ぐ方法とは?

まずは、股関節を開く座り方を多く取り入れることです。あぐらや、先ほどの椅子に片方だけ足を開いて座ったりすることが必要です。そんなだらしない座り方できないわ」というご婦人もいるかもしれませんが、そんな事は言ってられません。股関節やお尻がかたまれば、正しい歩き方を邪魔してしまい、悪い歩き方を続ける結果になってしまうのです。その結果、同情されるような姿勢で、同情されるような歩き方になってしまうのです。足を組んではいけないとは言っていません。横座りしてはいけないとも言っていません。その代わり次の事を意識して取り入れましょう。

・同じ足を組んで長時間いないこと・足を組み替えること・同じ向きで長時間いないこと

・前傾したり、寄っかかったりして、いつも背骨を動かすこと

・それと、足を開いて座る時間をつくること。

これらを守りながら座ることで、骨盤の歪み、股関節の歪み、背骨の歪みを防ぐことができます。歪みを防ぐことで、正しい歩き方でウォーキングする事ができるので、筋力も関節の柔軟性も維持荒れて、若々しくいられるのです。

この記事のまとめ

・座り方によって、骨盤のゆがみ、股関節の歪み、背骨のゆがみがでてしまう

・足を組むと、組んだ上の足側の骨盤が開く

・足を組むと、股関節が内巻きのまま固くなる

・横座りをすると、背骨がゆがむ

・横座りをすると、膝が歪み、靭帯が緩んでしまうこともある

・女の子座りは3歳までは大丈夫

・3歳を超えての女の子座りは、骨盤が開き、股関節が内巻き、膝がねじれる

・女の子座りはX脚になりやすいので、歩き方も悪くなる

・座って歪みを出さない方法は、長時間同じ形でいないこと

 

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高木広人
一般社団法人 もも裏歩きウォーキング協会 代表
はじめまして。 【もも裏歩きウォーキング協会】代表の高木広人(タカギ ヒロヒト)と申します。1977年3月10日生まれ 北海道出身 AB型 東京在住 既婚 柔道整復師 整体師 ウォーキングトレーナー  治療歴24年 延べ12万人以上を施術 尊敬する医師の元で整形外科学を140時間以上受講 自らの開発した整体「骨格治療整体」を商標登録 29歳の時に東京都江東区にて、「金の指銀の指」を開業 著書「1日2分もも裏歩きでひざの痛みがたちまち消えた」